第二十八回 ふたつの遺言
OP。井伊直弼も見事に評価が分かれる人ですよね。男たちが表で権力争いをしていた頃、女たちは奥で…?
大奥でかつてないほど穏やかな時間を過ごしている篤姫。一方の表の世界では井伊直弼が大老になった事で、紀州派が圧倒的優位に立ちました。家定は慶福を将軍にするに当たって、篤姫を後見人の一人とするよう直弼に命じます。前回から、自分の亡き後のことまで考えている様子が、見え隠れしていて悲しい…。案の定、家定は倒れてしまいます。
虫の知らせと言いますか、篤姫は家定の事がふと頭をよぎったようですが、家定の話をすれば当然のように幾島は慶喜を将軍継嗣にせよと強く願い出ます。幾島のお家大事の精神は素晴らしいとえいば素晴らしいよね。
その薩摩では、斉彬が西洋式の軍隊へと軍備を一新しているところ。そこへよれよれになった西郷さんが帰国。当然、良い知らせをもたらすわけがなく、次期将軍は慶福でほぼ決まりとの知らせでした。しかし斉彬は諦めたわけではありません。西洋式軍隊で上洛する事を帯刀と西郷に告げます。使う使わない、そして事の善し悪しはともかくとして、やっぱり武力ってのは物事を効果的に運ぶ事がございますよね。日本が通商条約を結んだのだって結局は背景にあった武力だし。
米国と通商条約を結んだ事は大奥にも伝わります。篤姫は大奥に来ない家定を案じて、お付のお医者を呼べと命じますが、本寿院に先手を打たれてしまいました。家定が病で倒れた事は決して篤姫には知らせるなと。さすがに滝山はフォローに入りますが、聞き入れるはずもございませんね。一旦こじれた嫁姑は大変だ…。
互いに互いを思いあう家定と篤姫。しかし互いの立場と周囲の思惑によって二人は会う事を許されません。切ないなぁ。
慶福が将軍継嗣としてお披露目されました。幾島、一気に老け込んじゃったよ…。これを機に直弼は一橋派の主だった者を隠居や登城停止など、反対派を江戸城から追い落とします。
そんな時滝山が篤姫の元を訪れます。何か言いたいことがありそうですが、姿が見えなかった幾島が戻ってきたものですから、滝山の話は後回しです。そうまでして話した幾島との会話は、何ていうか、張り合いのないものでした。滝山の話、早く聴いてあげるがいい。
その頃、薩摩では斉彬が帰らぬ人に。…毒殺ではないんですね。
その知らせはすぐさま篤姫の元に。篤姫は将軍継嗣問題で中立を保つと為、開く事のなかった文に初めて目を通します。父の思いに涙する篤姫。ですが、悲報はそれだけでありません。時を置かず、家定の死が伝えられます。しきたりといえども、一月近くその死を知らされなかった篤姫。駆けつけた家定の柩の前で泣き崩れるのでした…。悲しい。
今日の一言。
・井伊直弼の「恐れ入り奉ります」攻勢は素晴らしかった。
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